牡蠣

牡蠣は日本でも人気の食材の一つです。栄養も豊富でとても美味!健康維持や美容なんかにも効果があるといわれています。

しかし貝毒やノロウイルスなど怖いと思うこともありますよね。でも、しっかりと知ることで安心・安全に美味しくお召し上がりいただけます!

美味しく、栄養たっぷりの牡蠣を安心して美味しくお召し上がりいただくために是非このページをお読みいただけましたら幸いです★


真牡蠣とは

 日本国内で最も多く出荷されている牡蠣の種類の一つである真牡蠣。双璧を成す岩牡蠣と比べると、育つ場所や産卵時期、旬として出荷される時期や味、その全てに違いがあります。

 大きく産地を分けると、真牡蠣は太平洋側、岩牡蠣は日本海側で多く養殖されています。真牡蠣の旬は冬で、一般的な水揚げ時期は10月~4月の半年間です。岩牡蠣は産卵期の数ヶ月で、時間をかけてゆっくり産卵するのに対し、真牡蠣は産卵期の数ヶ月で大量に一気に産卵します。

 真牡蠣の特徴は、産卵後に体内の養分が落ちてしまうことです。同時に牡蠣の旨味そのものであるグリコーゲンも落ちてしまいます。その為に真牡蠣の旬は、産卵前の冬の時期となります。大きさは岩牡蠣と比べ小ぶりですが、旨味がたっぷりでクリーミーな味わいです。また真牡蠣は養殖物がほとんどで、1年~3年かけて育ちます。

海遊の牡蠣

 雄勝の豊かな自然の養分を含んだ水は、周りの山達だけではなく、雄勝湾の海底からも湧き出ています。年間を通じて塩分濃度の変化が少ない、穏やかな海です。

 ミネラルが豊富なことはもちろん、湾内の細菌数がかなり少ないため、生でも安心して召し上がっていただけます。

 そのミネラルをたっぷりと吸い込んで育った海遊の牡蠣は、旨味・塩味が濃く、栄養満点。まさに「食べるサプリメント」と言っても遜色が無い程です。健康面・美容面と共に素敵な効果が期待できるかもしれません。


海遊の牡蠣の旬

 

 牡蠣は自然のものですので、大きさや身入りは個体により異なります。参考といたしまして海遊の牡蠣は、2月頃~8月頃にかけて身入りが良くなり、肉厚の身にあっさりとした甘みを持つようになります。一般的に、美味しいと言われる牡蠣の時期です。

(牡蠣は産地や生産方法などによって旬の時期が違います。)

 

 9月頃~10月頃は放卵時期となるため、身が痩せてしまい、牡蠣の身入りにバラつきが出るようになります。7月頃~8月頃にかけて卵を持つためクリーミーで、鱈やフグなどの白子のような味わいになります。



牡蠣の栄養


豊富な栄養成分!健康食の牡蠣

 牡蠣には、たくさんの栄養成分が入っており私たちの健康を助けてくれます。

なんと必須アミノ酸9種すべて入っていることも嬉しいですね☆

ビタミンB1・B2・B12などのビタミン類や、亜鉛・鉄・銅・セレンなどのミネラル、アミノ酸、タウリン、グリコーゲンなど

 

【牡蠣に含まれる栄養素には様々な健康効果があるといわれています。】

グリコーゲンはスタミナ維持や疲労回復に効果的。

タウリンは肝臓の働きを活発にする、コレステロールの吸収を抑える、血圧を正常に保つなど、健康維持のために重要な役割を果たしています。

亜鉛は体内のタンパク質の合成や酵素・ホルモンの分泌に必要不可欠なミネラル。不足すると味覚障害や髪・皮膚のトラブル、免疫力の低下につながります。

鉄分は貧血予防や疲労回復に欠かせない成分です。

ビタミンB12には、血液をつくる、神経機能を正常に保つなどの重要な機能があります。

 

【美容にも効果的!?】

抜け毛や薄毛、生殖機能の悩みには、牡蠣に含まれる亜鉛。

髪や肌にうるおいを与えてくれる亜鉛や、アンチエイジングに欠かせないセレン。

 人が生きるために摂る必要のある栄養素を必須栄養素と言いますが、[亜鉛]は必須栄養素であるミネラル成分の1つで、1日の所要量は12ミリグラムと鉄分より多く、重要な栄養素の1つです。ところが、現状はあまり摂取されておらず、現代人の体に様々な不調を引き起こしているとされています。 数ある食品の中で、最も[亜鉛]を含むのは、牡蠣で、その含有量は和牛の2倍以上に及びます。

 石巻の牡蠣は、宮城の大自然の養分を豊富に含んだプランクトンを栄養源としています。ですから、身も大きく栄養も豊富。必須栄養素である亜鉛やビタミンをたっぷりと含んでいます。

 栄養豊富な牡蠣を手軽に美味しく食べて、健康にイキイキと過ごしてほしい。私たちはいつもそんな思いを抱きながら、牡蠣を大切に育てています。

皆様の健康と、復興の活力となっていくことを、漁師一同心より祈っております。



しっかり知って安心の食


貝毒って?

 主に二枚貝(帆立、牡蠣、アサリなど)が、ある種のプランクトン(渦鞭毛藻類:うずべんもうそうるい)を餌として食べ、人間に有毒な毒素を体内に蓄積させ貝毒を持つことがあります。

 日本国内では、手足の痺れや頭痛などの症状を起こす「麻痺性貝毒」と、嘔吐や下痢などの症状を起こす「下痢性貝毒」が知られています。これらの貝毒の成分は熱に強く、加熱しても毒性は弱まりません。

 麻痺性貝毒の症状は、食後約30分で舌・唇がしびれ、重症な場合は体が動かなくなります。最悪の場合、12時間以内に呼吸困難などで死に至る場合がありますが、12時間を超えれば回復に向かいます。例えば体重60Kgの人で規制値の750倍~5000倍の毒力で人間の致死量に達すると言われています。

 下痢性貝毒の場合、食後約30分~4時間以内に発症しますが、約3日程で全快します。下痢性貝毒による死亡例はありません。

 

でも、怖がらなくて大丈夫!

「貝毒による食中毒の発生を防ぐために、二枚貝等の可食部に含まれる毒の量の基準値は、食品衛生法にて定められています。」

 貝類の生産海域では、都道府県や生産者が、定期的に貝毒による検査をしております。食品衛生法の基準値を超える貝毒が検出した場合は、自主的に貝毒発生地域からの出荷を規制しています。このため、市場に出回っている貝類を食べても、貝毒による食中毒が発生することはありませんので、安心してください。


ノロウイルスについて

 1年を通じて発生しますが、特に冬季に流行します。

 ノロウイルスは手指や食品などを介して経口で感染し、人間の腸管で増殖し、嘔吐・下痢・腹痛などを起こします。健康な人は、比較的軽症で回復しますが、幼児やご年配の方などでは重症化し、嘔吐物を誤って気管に詰まらせて死亡することもあります。ノロウイルスにはワクチンが無く治療は、輸液などの対処療法になります。


牡蠣のその他のウイルス

 発生頻度は低く抑えられていますが、ノロウイルスの他、腸炎ビブリオやの食中毒やA型肝炎ウイルスの感染経路となることもあります。

 腸炎ビブリオは、海水に含まれ夏に増加します。海水に近い3%の食塩水の環境で最も盛んに増殖します。ほとんどの感染は夏に起こり、人間から人間に感染することは無く、未処理や生の海産物(海老・カニ・牡蠣等)を食べることにより感染します。潜伏期間は5時間~92時間です。症状は下痢が多く、強い腹痛と嘔吐も見られます。発熱は軽く、38℃以下の事が多く、頭痛や悪寒が出ることもあります。多くの場合、2日~5日程で軽快しますが、稀にチアノーゼ・ショック症状などの重篤な症状を呈する場合があります。自然治癒の傾向が高いので、水分を多めに取り、安静にする以外は特別な治療は必要ありません。

 A型肝炎ウイルスは、ウイルスに感染された水や食品が原因食品になることがあります。二枚貝(牡蠣・アサリ・ウチムラサキ等)がウイルスに汚染されていることもあり、生や未加熱の二枚貝が感染源として推定される事例があります。

 上下水道が整備されておらず、衛生管理が悪い国や地域では、生水や生野菜から感染する恐れがあります。


海遊の貝毒・ノロウイルス等の対策

 貝毒については、都道府県による有害プランクトンの発生状況調査と、都道府県と弊社による貝毒検査を定期的に行っております。検査により基準値を超えた場合、出荷の自主規制をします。その後の検査で原則として、基準値を3回下回ると、出荷再開が可能になります。

 ノロウイルスについては、出荷加工場の徹底した衛生管理と、全社員の定期的なノロウイルス検査、そして徹底した手洗い・消毒、発熱がある等の体調不良の場合は必ず仕事を休むという対策をし、「ノロウイルスに感染しない・持ち込まない」を心掛けています。

海遊では牡蠣のノロウイルス検査、食品細菌数検査を週3回程度行い、基準値をクリアした牡蠣のみを出荷しております。

安心してお召し上がりいただけるよう、検査結果表を添付し発送しております。

※クリックで拡大されます。